千葉県八千代市の歯医者 大澤デンタルクリニック 歯科 小児歯科 口腔外科

小児歯科

お子さんの治療を始めるにあたって

お子さんが歯医者さんで治療を受けるのは、自然にできるようになるものではありません。
また、年齢が上がってきたからできるようになるものでもありません。
習いごとと同じく、経験を積み重ねていき少しずつできるようになるものです。

歯医者さんを嫌いになったり苦手になると、治療がスムーズに進まないだけでなく、
ゆくゆくは将来の歯の健康にも影響してしまいます。そうならないためにも、お子さんが歯の治療を受けられる環境を整えて行きましょう。

歯医者さんに来る前に注意して頂きたいこと

嘘をついて連れてこないで下さい!

  • 「○○に行こう」と嘘をついて歯科医院につれてきてはいけません
  • 「何もしないから」「見てるだけだよ」「痛くしないからね」などは言わないようにしましょう

怖がらせたり、脅かしたりしないで下さい!

  • お子さんの前で、自分が歯科医院で受けた「痛かった体験」などを話すのは避けましょう
  • 「良い子にしてないと歯を抜かれちゃうよ」や「言うことをきかないと注射してもらうよ」など、お子さんをおどかすようなことは言わないようにしましょう
保護者の皆様へのお願い

来院の際に

  • 予約時間を守って下さい
  • 受診前に歯みがきとトイレは済ませておきましょう
  • 汚れてもいい服で来て下さい
  • 満腹状態での受診は避けましょう

治療を受けるトレーニング

はじめて歯科治療を受けるお子さんには、可能な限りステップを踏んで治療を行っていきます。
例えば、お口の中の水を吸ったり、器具をお口に入れるなど、治療に必要なことをひとつずつ小さな目標としてクリアーしてもらい、トレーニングを重ねながら歯科治療を受ける準備をします。

ほめてあげてください

治療が終わったり歯みがきが上手にできたときには、たくさんほめてあげましょう。

虫歯は最後までしっかり治療し、治療後は定期検診を受けましょう。

虫歯の原因と対策

虫歯の原因となる要素

虫歯の原因となる要素
虫歯は、歯質、細菌、食べ物の要素に時間の経過が加わってできると言われています。
つまり
これらの要素が重なる時間が短ければ虫歯になる可能性が低く、長ければ虫歯ができやすくなるのです。

歯 質:歯の強さやだ液の力によって虫歯になりやすいかどうかが左右されます。
虫歯菌:主な虫歯菌はミュータンス菌です。この菌はプラーク(歯垢)をつくり、また歯を溶かす酸をつくります。
食べ物:糖質の中でも特に砂糖を含む食べ物や飲み物が虫歯の発生に影響を与えます。

虫歯になるリスクを小さくするには

虫歯の原因となる要素の重なり合う時間や面積をできるだけ少なくすることで、虫歯になるリスクを下げることができます。

= 対策 =
虫歯菌:ご家庭での歯みがきや、歯科医院でのプラーク除去。菌の活動をおさえるキシリトールやフッ化物の使用など。
歯 質:フッ化物を使った歯質強化。よく噛んで唾液の分泌を促進。歯科医院でのシーラントによる予防など。
食べ物:バランスのとれた食生活。おやつの習慣。砂糖など虫歯の心配がないおやつの選択など。

※虫歯になる原因は人それぞれ!ご自分に合った予防方法をご相談ください。

シーラントで虫歯予防

シーラント

シーラントとは

歯のかむ面の溝に樹脂をつめて、虫歯を予防する方法です。歯は削りません。
シーラントは基本的に永久歯につめますが、溝が深い場合、乳歯でも行うことができます。

※生えたての歯は溝が深く、がんばって歯ブラシを当てても汚れが落としきれずに虫歯になってしまうことが多いです。

最初は6才臼歯が生えた頃。
その後は生え変わり時期にあわせて行います。

※シーラントは歯の溝からの虫歯予防には効果的ですが、
全ての虫歯を予防するものではありませんので、
日頃からの歯みがきと定期的なチェックをおすすめ致します。

乳歯が生え替わるまで

人の歯は一生に一度だけ生え替わります。乳歯から永久歯へ…。乳歯はどうせ生え替わるからといって大切にしなくてもよいということではありません。永久歯に生え替わるまでの重要な役割があります。あごの発達、顔の輪郭の形成、身体の発育、永久歯の歯ならびなど影響は様々です。

乳歯の虫歯を放っておくと

乳歯の虫歯は永久歯の歯ならびを悪くし、かみ合わせが悪くなる(不正咬合)原因にもなります。乳歯の虫歯を放っておくと、永久歯が虫歯になりやすくなったり、様々な弊害がでてきますので、早めに歯科医院を受診しましょう。

乳歯の名前と生える時期

乳歯の名前と生える時期
= 上顎 =
乳中 切歯:0才10ヶ月
乳側 切歯:0才11ヶ月
乳 犬 歯:1才 6ヶ月
第1乳臼歯:1才 4ヶ月
第2乳臼歯:2才 5~6ヶ月

= 下顎 =
乳中 切歯:0才8~9ヶ月
乳側 切歯:1才
乳 犬 歯:1才7ヶ月
第1乳臼歯:1才5ヶ月
第2乳臼歯:2才3ヶ月

生え替わりの時期

生え替わりの時期
= 上顎 =
中 切 歯:6~7才
側 切 歯:8才
 犬 歯 :10才
第1小臼歯:9~10才
第2小臼歯:10~11才
第1大臼歯:6才
第2大臼歯:12~13才
第3大臼歯(親知らず):17才~

= 下顎 =
中 切 歯:6才
側 切 歯:7才
 犬 歯 :9~10才
第1小臼歯:9~10才
第2小臼歯:10~11才
第1大臼歯:6才
第2大臼歯:11~12才
第3大臼歯(親知らず):17才~
※これはあくまで目安であり個人差があります。気になる場合はご相談ください。

母子感染の予防

母子感染

母子感染を防ぐために気をつけたい事は?

口移しでものを食べさせたり、大人が使った箸で赤ちゃんに食事をさせたりすると、ミュータンス菌などの細菌が増えてお口の中の病気の原因となる事があります。
生後1才半から3才が虫歯菌の住み着く時期です。
しかし、子どもとのスキンシップを止めることはありません。なによりも、お母さんの虫歯の治療や予防が大切なのです。

授乳時期はお子さまの将来のお口の健康にとって、とても大切な時期です。ご一緒にお子さまのお口の健康を考えましょう。

お子さんの虫歯予防には、まずお母さんのお口の健康が大切です。

母子感染の予防

母子感染
お子さんの虫歯予防には、
まずお母さんのお口の健康が大切です。


図①のグラフでは、お母さんのお口の中のばい菌の数とその子どもたちの虫歯になる割合を示しています。
お母さんのお口にばい菌が多いと子どもも虫歯になる可能性が高くなるのがわかります。
お母さんのお口の健康状態について歯科医院で検査してもらい、虫歯予防のアドバイスをしてもらいましょう。

図②のグラフは、歯科医院で治療やお口の清掃をしてもらった母親としなかった母親で子どもの虫歯のでき方の違いを表したものです。

お母さんのお口をきれいにすると子どもも虫歯ができにくくなりますね。